教員時代

めだかファミリーグループ誕生秘話①

2025.04.12

一匹のめだかとの出会いから、かけがえのない“家族”が生まれた〜

めだかファミリーグループの原点は、私が小学校教員として働いていた頃に遡ります。ある年の5年生の理科の授業で、「めだかの観察」という単元があり、授業の準備としてめだかを飼い始めたのがすべての始まりでした。

 最初は「教材」として迎え入れためだかたち。ところが、毎日世話をしていくうちに、めだかが少しずつ人に懐き、そして卵を産んで新しい命が誕生していく様子を目の当たりにし、その小さな命の営みに心を奪われていきました。ただの授業の一部だったはずのめだかが、気づけば私の心を癒し、豊かにしてくれる存在になっていったのです。

めだかは立場を越えたつながりを生んだ

そんなある日、学園の理事長に企画書の決裁をお願いしに伺った際、ふと理事長の机の上に「めだかの本」が置かれているのに気づきました。「めだか、お好きなんですか?」と尋ねたことがきっかけで、理事長とのめだか談義が始まりました。それは不思議なほどに盛り上がり、次第に私たちは立場を超えて“めだか仲間”としてのつながりを築いていきました。

  何度かめだか話で盛り上がった後、後日理事長のご自宅に招いていただき、こだわりのめだかを見せていただきました。その後もめだかの話に花を咲かせたり、学校のために飼育セットを購入してくれました。さらには、池の掃除を頼まれたり、職員旅行にもご一緒させていただくようになりました。「めだか」を通じて、人と人との距離が自然と縮まり、垣根を超えたつながりが生まれる。その体験は、私の心に強く残り、やがて人生の大きな転機となることになります。

次号へ続く・・・

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